スタンダードな帯揚げの結び方「本結び」
こんにちは、着付け師の『千葉』です。
帯揚げを処理するとき、ごわごわしてうまく収まらなかったり、はじめは綺麗に収まっていたのに、時間が経つと結び目が出てきたり…といった経験はありませんか?
私はあります。
過去の写真ですが、帯揚げが綺麗にできた時↓
仕上がりにシワが多めの時↓
さらに、押し込みが甘くもこっと真ん中が上がって来るものの原因が分からず、常にちょこちょこと帯揚げを触っていた過去もあります。
じつは先日、着付師の先輩方とお仕事でご一緒したとき、待ち時間の雑談で帯揚げの話になりました。
みなさん、日々研究されていてとても勉強になりました。
今回はそのときのお話や私自身の経験をまとめて、帯揚げの「本結び」に仕上がる4つの方法をご紹介します。
*結ぶ前に*
どの場合も、帯揚げを両脇から前に運ぶ段階で、背中側からの流れをそのまま活かして折り畳むと過剰な皺がよらないですよ。
1.私が着付教室で、初めて習った方法
それでは私が着付け教室で初めて習った方法を写真で詳しくご紹介します。
≪ポイント≫
帯揚げをぎゅっと固く結んでしまうと皺が出来てしまうので、ふわっと胸元に沿うようにしましょう。
ただ緩すぎると後ろの帯枕から帯揚げが外れてしまうので、なんどか自分で試してちょうどよいポイントを力加減を見つけてください。
2.私の先生から習った方法
続いて別の着物の先生から習った帯揚げの結び方をご紹介します。
≪ポイント≫
リボンのひらひらの部分と輪っかの部分の合計4か所は、帯揚げに対して垂直に真下に入れててください。
3.着付師仲間の先輩に習った方法
続いては着付け師仲間から習った帯揚げの結び方をご紹介します。
≪ポイント≫
ねじる位置はやや下にしてください。
ねじる位置が上だと、真ん中に部分にねじった時の皺が現れてしまいます。
4.帯枕の紐を活用した方法(オリジナル 千葉ver)
最後に私、千葉が考えた帯枕の紐を活用した方法をご紹介します。
≪ポイント≫
この方法は、結び目を作ると分厚い塊が出来てしまう「絞りの帯揚げ」の時に私がよくやる方法です。
帯枕の紐や仮紐以外では、振袖でしたら三重紐にかけてもOKですよ。
いかがでしたか?
4つの方法での完成図を並べるとこうなりました。
私自身は新たな方法を知ってから、③で処理することが多くなりましたよ。
もちろん、自分で編み出しただ④もたまにしますけどね(笑)
着物を着始めた数年前は②ばっかりでしたが、今ではあまりしません。
ただ、着物ビギナーさんへ説明するときは、②を覚えていただき、コツをつかんでからその後③④を教えていきます。
ここまでご覧くださったあなたにとって「へー!そういう方法もありか!」という発見がありましたら幸いです(^^)v
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記事投稿者
KIMONO CLUB BLA'N'RED
着付師 千葉真実(ちば まみ)
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