こんにちは、Kimono club BLA`N`REDの着付け師の『千葉』です。
実家に眠る着物や、お譲り頂く着物の中にに必ず一着はある「黒羽織」。
今回の記事はそんな「黒羽織」でコーディネートしてみました。
黒羽織のコーデで悩んでいる方は、ぜひご覧くださいませ。
また、サイズが合わない着物の「サイズ問題解決法」も紹介していますので、悩んでいる方の参考になれば幸いです。
(1)はじめに
今回の羽織コーデは着付け教室の企画で、数人で神社にお出かけした際のコーディネートの1つです。
私がいくつかパターンを提案し、その中から友人が選んだものになります。
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(2)黒羽織のトータルコーディネート
それでは黒羽織のトータルコーデの完成形からご紹介します。
神社に遊びに行くという目的もあり、全体的に「朱・赤」でまとめています。
黒羽織で落ち着いた雰囲気になりそうだったので、華やかさも欲しく、このような色合いになりました。
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(3)黒羽織コーデのアイテム一覧
続いて今回のコーディネートで使用したアイテムを紹介します。
下記が使用したものの一覧写真です。
じつはこのコーディネートは羽織がメインのようで着物から確定しました。
こちらの着物です。
とても可愛らしい着物で、絞りの様な柄(絞りではありません)に多数の花が描かれていて、とても華やかです。
主役の黒羽織
そして、今回の主役の黒羽織がこちらです。
紋無しの黒絵羽です。
現在流通している羽織は丈が長いのですが、こちらは短いですね。
短い丈の羽織に対して「古くさい」とか「野暮ったい」とか言う方もいますが、私は古いものだからこそ、今だからできるコーディネートやお洒落の方法を考えて価値を見出していきたいと思っています。
帯関連で悩み
着物の「朱」に合わせて、羽織まではすんなりと決まりましたが、帯や帯揚げ帯締めで結構悩みました。
まあ、悩む時間も楽しいんですけどね(笑)
せっかくなので悩んだ過程のボツコーデも紹介しますね。
最終的な組み合わせ
最終的な組み合わせは、着用する本人に当日決めてもらい、帯・帯揚げ・帯締めはこちらになりました。
*着物・帯・羽織・帯締め・草履・バッグ
…リサイクル品 or お譲り頂いたもの。
*羽織紐…友人の手作り
*帯揚げ…新品で買ったもの
何はともあれ、着用する友人にも気に入ってもらえたのでホっとしました。
(4)サイズ問題解決法
冒頭で申しました「サイズ問題解決法」について少しご説明します。
この着物はお袖が長めなので、羽織と並べるとこのような感じになります。
ご覧のように羽織は点線のところまでしか袖がありません。
でも大丈夫。
羽織をはおる際に綺麗に袖下を折って収納すると問題ありません。
下記の写真のような感じです。
事前に縫い留める必要もなく簡単です。
折り畳んだ部分から崩れたりしない?と心配になるかもしれません。
でも、大丈夫なんです。
実際、今回のお出かけで羽織から着物の袖が出るなんてことは全くありませんでした。
このように、袖丈が合わないから着たらダメなんてことはありません。
暑くて羽織を脱ぐならば、そのままの袖丈に戻したらOKですよ。
(4) まとめ
黒の羽織は黒一色だったり、紋付だったり、絵羽模様だったり、小紋のような柄ゆきだったりいろいろあります。
「あ!うちにもある!」と思われた方は、一度タンスから出してみましょう。
もしそれがお好きな柄でしたら、ぜひ袖を通してみてください。
今回のコーディネートのように、キリッと一役買ってくれると思いますよ。
礼装に注意
ただし、礼装に羽織は着用しないので、そこだけはご注意くださいませ。
具体的には、(礼装から準礼装まで幅広い解釈になりますが*振袖は省きます)
留袖・色留袖・訪問着・附下・紋付の色無地には羽織は不要と解釈しています。
紋なしの無地・小紋など普段着に合わせて、ちょっとキリッと「カチッとした雰囲気を出せるかな。」とイメージして頂ければ良いかと思います。
自由な場面では自由なコーデで
今言った事は「格式が…」等、お出かけ先や用事の内容との関係性を気にする場面であり、自由なコーデで楽しめる場面では「附下に羽織」でも「あり」だと私は思っています。
TPOに合わせてコーデの自由度を調整するような感じです。
もし、お出かけの際に「黒羽織を羽織ろうかどうしようか」と迷われるような場合は、お気軽にお問い合わせくださいませ♪
記事投稿者
KIMONO CLUB BLA'N'RED
着付師 千葉真実(ちば まみ)
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