大量の着物どうする?着付け師の着物の収納方法!

着物が大好きな皆さん!
一度ハマると止まらないですよね!?
つい、いろいろと集めてしまいます。

どんどん着物や帯が増えていき…
そして、お部屋が倉庫と化してしまう。

でも、気に入ってるからどの子も手放せないッ!

私も同じです!!

どんどん増えていく着物達。
どう、片付けましょうか?

皆さんもそれぞれに試行錯誤を重ねて収納されていらっしゃると思います。

例えば、私の場合はどうしているか?!
そんなわけで、我が家の収納方法をご紹介しまーす

まずは、着物と帯を3つに分類!

収納方法の紹介の前にまず、着物と帯を次の3つに分類します。

  1. 滅多に着ない着物
  2. よく着るけど、今の時期は着ない着物
  3. 今の時期に着る着物

以上、この3つです。

それでは、この3つについて収納方法を細かくご紹介しましょう!

1)滅多に着ない着物の収納方法

振袖・留袖・訪問着・夫の着物・七五三の子供の着物など、一年を通して出番が限られているものです。

これらは、たとう紙(着物を包む紙)に包んで、和ダンスに収納しています。

和箪笥

振袖・留袖・訪問着・夫の着物・七五三の子供の着物が収納された和箪笥

箪笥収納2

タトウ紙に包まれた振袖・留袖・訪問着が入った和箪笥

ほとんどが、仕立ての際、着物と帯を合わせて作ってあったり、購入時に組み合わせを考えて買ったりしているので、これらの着物たちは、長襦袢・着物・帯をセットにして一緒に収納しています。

箪笥収納3

天気の良い日に風を通す着物と和箪笥

天気の良い日は、こうやって引き出しを開けて風を入れていますよ。

でも、たとう紙は開いたり、開かなかったりですが(苦笑)

箪笥収納2

タトウ紙から取り出した状態の着物と帯

2)今の時期に着ない着物の収納方法

私は長着をざっくりと「袷(あわせ)・ウール」「ひとえ・夏物・浴衣」の2つに分けています。

袷(あわせ)の着物は、秋冬春の3シーズンです。
ウールも、その時期に重なります。

ということは、夏の1シーズンで「ひとえ・夏物・浴衣」の3種類を着るってことです。

短期間で「ひとえ→夏物&浴衣→ひとえ」の様に、ちょこちょこタンスの中を衣替えをするのは面倒なので、これらはひとまとめにしました♪

そして、この記事を書いているいま現在は4月

今の時期に着ない着物が、夏用の「ひとえ・夏物・浴衣」になるわけです。

今これらの着物は、プラスチックの衣装ケースに防虫剤とともに収納しています。

浴衣はあとでアイロンがけができるので、収納している間に多少シワになっても構いません。

ですので、収納ケース内でも下のほうに浴衣を敷き詰めます。
その上に夏物の着物や帯を置いて、こちらはなるべくシワにならないようにフワッと置いていますよ。

下が実際に収納ケースに納めた写真です。

透明ケースに敷き詰められた浴衣や着物

透明ケースに敷き詰められた浴衣や着物

3)今の時期に着る着物の収納法

衣装ケースも2つ3つになると場所を取ってきます。
はっきり言って邪魔です(笑)

ですから私は使わない着物が入ったケースの上に、今の時期に使う帯を置いています。

1.帯の収納方法

下の写真では、紺色の風呂敷で目隠ししている部分が夏物の衣装ケースです。

夏物の収納ケースの上に帯

夏物の収納ケースの上に帯

いまの時期に着る着物は頻繁に触るので、全てがすぐ見れるように並べて、ほこりがかぶらない様に大判風呂敷をかけています。

下記の写真は風呂敷で隠した状態です。

風呂敷で着物を隠した状態

風呂敷で帯と着物を隠した状態

帯といっても、ここにあるのは、名古屋帯・洒落袋帯・お稽古用の袋帯ですね。

滅多に締めない袋帯は、冒頭の和ダンスの中です。
振袖用や礼装用の帯も、たとう紙に包んでタンスの中へ。

積み上げられた帯

積み上げられた帯

ちなみに、写真では帯は雑然と並んでいるようにみえますが、帯の固さ、シワのつきやすさ等で仕分けして置いています。
結ぶ時、お太鼓の真ん中に折れ目が付いていたらショックですからね。

手前の帯は、その点、シワがつきにくいものです。

奥の方がシワがつきやすいので、お太鼓部分に折り目が来ないように折り方に気をつけて畳んでいます。
畳み方は、体型や帯に応じて、どこがお太鼓の部分かを確認し、そこに折り目が来ない様に気をつけています。

2.いま使う着物の収納方法

一方、着物の収納は、机をまるまる1つ使用し収納します。

着物は衿先(えりさき)で半分に折り、下の写真のように机の上に2列に並べています。

衿先で半分に折って並べられた着物

衿先で半分に折って並べられた着物

これは着物を頻繁に出し入れするので、何がどこにあるのかすぐ分かるようにするためです。

着物も、帯と同様に、埃がかぶらない様に大判風呂敷をかけています。

こちらは大判風呂敷で隠した状態の写真です。

大判風呂敷で隠した状態の着物

大判風呂敷で隠した状態の着物

注意点

この収納方法はただ積み重ねているだけなので、ふだん着物をあまりお召しにならない方にはお勧めできません。

と言うのも、上に置いてある着物や帯の重みで、下の着物に畳みシワがついてしまうのでキケンなのです。

私の場合、頻繁に何枚も取り出して動かすので、日々、上下が入れ替わっています。
つまり、常に下にある着物がないのでシワがつかないわけです。

ですから、着物をあまり着ない方は真似しないようにしてください。

4)羽織やコート類の収納方法

羽織やコート類も時期が過ぎるといったんサヨナラなので、こちらは常に衣装ケースの中に入れています。
量販店に売っているプラスチックボックスを羽織やコート専用として使っています。

羽織のはいった黒の収納ケース

羽織のはいった黒の収納ケース

もちろん羽織やコートは冬場に大活躍なので、衣装ケースは引き出しタイプのものを使っています。

先ほどの「着ない着物」は、時期が到来しないと開けないし量も多いので、引き出しタイプじゃなくて上から蓋をするタイプにしています。
衣装ケースも配置や入れるものによって使い分けると便利ですよ。

5)年中使うものの収納方法

半幅帯は年中使うので、全てが見え、かつ、取り出しやすくしています。

本棚を利用した半帯の収納

本棚を利用した半帯の収納

これは、元は本棚です。

  • 右)半幅帯
  • 真ん中)ショールと半幅帯
  • 左)補正着・タオル・着物用下着等

になります。

6)小物の収納方法

こまごまとした小物達は、皆さんすでにオシャレに飾ったり、可愛い箱で綺麗に収納されてる事と思います。
私はお手軽に100均の箱とハンガーです。

*箱の写真

*箱の写真

*ハンガーの写真

*ハンガーの写真

半襟、帯揚げ、帯締め。
どれも、全部が見渡せる様にしています。

私の場合、仕舞い込んでしまうと記憶があいまいになり
「あれどこだっけ?」
「ああ!こんなのもあったね!」
と、せっかく持っているのに使いそびれたりして、もったいない事になってしまうので。

まとめ

この様に記事にするために改めてみてみると、「今シーズンのモノが全て見える配置」になっています。
へー!!そうだったんだ、私(笑)

以上、私の着物の収納術でした。
皆さんのお役に立てれば幸いです♪

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記事投稿者

KIMONO CLUB BLA'N'RED
着付師 千葉真実(ちば まみ)
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