もう着なくなった着物だけど、できれば高く買い取ってもらいたい。
着物を売ろうとする人だれもがそう思いますよね。

今回は、着物をはじめ様々なものの買取を行っていて、TVCMやインターネットで広く宣伝している「バイセル」にお邪魔して、着物の買取についてお話を伺ってきました。

元査定員が教える着物のチェックポイント

今回お話を伺ったのは、バイセルの運営会社「株式会社BuySellTechnology」の青木さんと笹沼さんです。

青木さんは現在査定の部署を離れられていますが、もともと買取の査定士としてお客さんのお宅にお邪魔して、実際に買取を行っていたそうです。

また、笹沼さんも現在は別も部署に移動されていますが、以前は全国の査定士から送られてきた画像を確認して、査定に間違いがないかチェックする部署にいらっしゃったそうです。

そんなお二人に、実際に査定員が着物を買取るときにチェックするポイントを教えていただきました。

査定員が着物を買取る際にチェックするポイントは

  1. どんな種類の着物か?
  2. どんな柄か?
  3. どの程度使用されているのか?

ということだそうです。

一つ一つ詳しく説明していきます。

1.どんな種類の着物か?

青木
まず、最初にチェックするのは、どんな種類の着物かということです。

着物には種類があって、どのような場で着るのがふさわしいのか決まっています。また、季節によって材質も変わります。

洋服でも、結婚式にTシャツで参加するのはおかしいですよね。そのような感覚が着物にもあるのです。

女性の着物の格式は、下記のようになっています。

黒留袖結婚している女性の第一礼装結婚式で新郎新婦の母親や仲人、親族の女性
色留袖第一礼装。紋の数によって格式が変わる。結婚式に出席する親族の女性。格式高いパーティーや茶会
振り袖未婚の女性の第一礼装。成人式、卒業式、表彰式やパーティー、あらたまった式典、初釜
訪問着略礼装。表彰式やパーティー、あらたまった式典、初釜
色無地略礼装入学式、卒業式、茶席
小紋おしゃれ着同窓会や食事
普段着ちょっとした外出
浴衣普段着夏祭り、寝間着

しかし買取においては、格式が高いから買取金額が高くなるわけではありません。
なぜなら、買取価格は需要と供給のバランスによって決まるからです。

例えば、黒留袖は非常に良い素材で作られていることが多いので高く買い取ってもらえそうですが、格式が高すぎて着る機会が少ないため、あまり高く買い取ってもらえないのです。

ちなみに、バイセルでは訪問着が他のものに比べて高い査定が付く傾向にあるそうです。

また、織物によっても査定金額が変わってきます。

大島紬などの有名な織物は、普通の着物よりも高く査定されるのですが、着物の素性を証明する証紙があるのとないのでは、査定が大きく変わってくるそうです。

証紙がある場合は、捨てずにとっておくことが重要です!

2.どんな柄か?

青木
黒留袖や訪問着では、柄も評価の対象になります。

人気の柄は買い手の需要があるため、やはり評価が高くなります。

作家物と呼ばれる着物作家さんが柄を描いたものには、高い査定金額がつくことがあります。
作家物には、下の写真のような落款が入っています。

家庭に眠っている着物に落款が入っていると意外な高値で買取してくれるケースもあるかもしれませんね。

3.どの程度使用されているのか?

青木
襟や腰回りの着物の使用感も査定のポイントとしてチャックします。

査定をする場合にかなり重要になってくるのが、どの程度使用されていたかということです。

もちろん例外はありますが、未使用に近く状態が良いもののほうが査定金額は高くなっていきます

査定員はまず裾を見るそうです。
なぜなら着物の裾は、着用すると汚れやすく、使用したかどうかの判断材料になるからです。


また、襟も同様に着用すると汚れやすい部分なので、裾の部分とともにチェックするポイントになります。

着用していたものであれば、帯を締めるときにできるシワのチェックのために腰のあたりの裏地を見るそうです。

帯を締めた時にできるシワはなかなか取れないので、どのくらい使用したか確認する時に参考になります。

帯を査定する時にも、しめた時につく折り目をチェックします。
下の写真は、帯の締め跡です。

さらに詳しい査定のポイントについては、「高く売れる着物とは?」をご覧ください。

バイセルが実際に買取ったお着物を見せてもらいました!

青木
こちらに最近買い取ったお着物を用意しました。

黒留袖

落款なし、仕付け糸付き

約5,000円の査定

訪問着

落款あり、友禅

約80,000円の査定

大島紬

証紙あり、仕付け糸付き

約12,000円の査定

小紋

使用済

約1,000円

袋帯

落款あり

約3,000円

名古屋帯

約130,000円

通常は、名古屋帯より袋帯のほうが査定が付きやすいものが多いそうですが、名古屋帯でも上の写真のように織りが有名なものは、高い査定が付きやすいものもあるそうです。

バイセルについて

青木
当社についても少しご紹介します。

バイセルのコールセンターは24時間・365日対応

今回は、特別にコールセンターにもお邪魔されていただきました。
多いときには150人くらいの体制でお客様の電話をお待ちしているそうです。

普通、コールセンターで働く方は派遣社員が多いのかなというイメージですが、バイセルのコールセンターで働く方の多くがバイセルの社員だそうです。

コールセンターの職員には、査定士から買取についての講習が行われているので、安心して相談することもできます。

バイセルは売る側も買う側も安心の2重チェック

バイセルの出張買取では、査定員がお邪魔して査定をするのと同時に、着物の写真を撮影して本社に送り、別の査定員が画像を見て査定する二重チェックを実施しています。

二重チェックにしている理由は、査定の間違いを防ぐためと偽物などをしっかり見極めるためだそうです。

バイセルの査定員はどんな教育を受けているの?

査定員はバイセルに入社後、3〜4ヶ月間は着物からブランド品、切手など、バイセルが買い取っているもの全ての商品を勉強します。

一通り座学で知識を得たあと、ジャンルごとにテストを受けて合格した後、接客も学び、早くても半年ほどの時間を経て査定員としてデビューします。

査定員になった後も定期的に講習を受けたり、独自に勉強を続けて査定に間違いがないように努力を続けていくそうです。

一人の査定員が、すべてのジャンルを把握しているので、出張買取に来てもらった時に、急に違うジャンルの査定をお願いしても対応できるそうで、買取をお願いする側としてはうれしいことです。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、実際に査定をしていた査定員の方にたっぷり話を聞く事ができました。

査定員が着物を査定する上でチェックするポイントは

  • どんな種類の着物か?
  • どんな柄か?
  • どの程度使用されているのか?

でしたが、着物は様々な種類があるので、売りたいなと思う着物があるのであれば、実際に査定をしてもらいましょう。

最後に、バイセルさんは、これから買取できるアイテムを増やしていって、買取といえばバイセルと言われるようになりたいとおっしゃっていたのがとても印象的でした。

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