羽織は買取で高く売れる?羽織の買取相場と羽織を実際に売った方の口コミ体験談をご紹介

羽織買取り
寒い時期に着物の上に羽織る羽織はアウターでも、室内でも着ることができます。丈の長さが選べるのが特徴で男性用、女性用があり、華やかなデザインからシックなデザインまで年代や好みに合わせて選べ、羽織紐や裏地でおしゃれを楽しむこともできます。着なくなった羽織は、プロの査定士がいる着物買取専門店で売ると良いでしょう。

羽織の相場

正絹の新品や未使用品だと2万円以上、中古品だと最大で1万円程度が期待できます。

安価な羽織や、汚れが付いている場合は買取相場が下がります。

羽織も時々は虫干しするなど、保管状態に注意することが必要です。

高額買取のポイント

西陣織など正絹の高級羽織であること、新品未使用品、または使用回数が少ないこと、袖丈と着丈がトレンドに合っていることの3つが必要です。

他には160cm以上の大きめサイズであること、羽織紐を一緒に付けると高価買取が期待できます。
また、着物で有名な産地や、作家の作品だと、需要があるので高値になります。

アンティークの羽織が人気

現在の流行は長い羽織で、明治から大正、昭和初期の頃に流行った、膝下までの長羽織に注目が集まっています。特にアンティークな羽織は、斬新で大胆なデザインが多いので、思った以上に高額買取になることがあります。

羽織を売るには

着なくなった羽織は処分するのはもったいないですし、保管するのは手間がかかるので、売りに出すことをおすすめします。売却先として次の3つがあります。

リサイクルショップ

シルク100%の正絹の場合は買取してもらえると思います。ただ、スタッフは着物の知識が豊富と言えず、買取価格が安くなったり、買値がつかなかったりするケースもあります。

ネットオークション

メルカリやヤフオクなどネットを使った人気のオークションがありますが、意外に手間がかかるので、慣れていないと大変です。自分で売値を決められますが、必ず落札されるわけではなく、落札しても先方とのやり取りでトラブルが起きることもあります。

着物買取専門店

着物を専門に買取しており、お店によって出張買取、宅配キットを使う宅配買取、自分で持ち込む買取と3つの方法が選べます。

どれも査定は無料で行えるので安心です。着物に詳しいプロが査定し、着物本来の価値と市場価値を合わせて適正価格を出してくれるので、納得できます。

売却先としては着物買取専門店がおすすめです。

羽織の買取相場 数百円〜20,000円

羽織の買取が高い業者はここ!

複数の買取業者とのやりとりは時間がかかりますし、体力的にも精神的にも消耗します。

口コミなどで買取の高い業者が知りたいと思った方は、当サイトの着物買取店ランキングをご覧ください。

100人以上の買取体験者へのアンケートとyahoo知恵袋などの口コミを元に着物買取店のランキングを作っています。

高く、効率よく紋付きを売りたい方はぜひご覧ください。

羽織を売った方の口コミ体験談

羽織を売った方の体験談をご紹介します。
より詳しく知りたい方は口コミ下のリンクをご覧ください。

買取価格:ウール5着 羽織3着2500円

今は、かなり高級なものでなかければ、高額な買い取りは難しいです。金額に期待しない方が良いです。何ヵ所か持ち込んだ方が良いです。

キングファミリーにウール5着 羽織3着を売った体験談

買取価格:羽織りと金糸の白帯500円

中年女性ー困る
リサイクルショップに売ってしまい後悔しています。少し離れた所でも着物を大事にリメイクするか、きもの好きに譲ってくれるお店を探した方が良いと思います。着物には不思議と思い出が残ってる印象があるのでその気持ちをわかってくれようとしてくれるお店を探してほしいです。

リサイクルショップに羽織りと金糸の白帯を売った体験談

買取価格:訪問着3、帯、羽織、小物類1,000円

特別な作家ものではなくても買取ますと広告にはありましたが、今の時代なかなかプレミアムな品(西陣織、有名な作家の作品)でないとほぼ値段はつかないと思った方がいいです。ただ、捨ててしまうよりは、端切れなどでも活用してもらえるなら~という気持ちなら活用の意義があると思います。(私は母の遺品でしたので、タダでもいいので誰かに活用してもらいたいといった気持ちで引き取ってもらいました)

山徳に訪問着3、帯、羽織、小物類を売った体験談

買取価格:緊縮屋に大島紬の着物と羽織(男性用)18,000円

着物は持ち運びなどが面倒ですが、1店舗だけでなく、2・3店舗に相談してから買い取ってもらうお店を決められた方が良いと 思います。お店によってシステムや買取価格が様々なようです。納得のいくお店に買い取ってもらった方が、着物が活かされると 思います。

緊縮屋に大島紬の着物と羽織(男性用)を売った体験談

買取価格:小紋4着、羽織1着2500円

シワを取ったり、たたみ直したり、綺麗な状態にして持って言った方が良いです。

たんす屋に小紋4着、羽織1着を売った体験談

その他の羽織の口コミ

まとめ

羽織は素材やデザインで色々な着こなしを楽しむことができるので、着物のおしゃれの幅を広げてくれます。

このサイトでは、羽織のコーディネート事例も紹介していますので気になる方はこちらもご覧ください。

タンスに眠る黒羽織を有効活用!!黒羽織のお出かけコーディネート

コーディネート事例などを見てもやはり羽織はきないと思ったら、早めに処分するほうがお得です。
着なくなった羽織は、プロの査定が受けられる着物買取専門店で買取してもらいましょう。

羽織の買取が高い買取店のランキングを紹介しているページもあります。
間違っても損しないように、どうぞお役立てください。

羽織の買取店ランキング


補足


羽織とは

着物の上に羽織るアウターの一つが羽織です。羽織の役割としては、着物に汚れや塵が付かないようにし、日に当たることで変色を防ぐことができます。寒い季節には防寒着になり、ジャケットやカーディガンのように室内でも脱がなくて構いません。元々は男性だけが着用していましたが、江戸時代に深川の芸者が着始め、明治以降に一般女性も着るようになって広まりました。ただ、留袖や色留袖、紋付訪問着などを着る、フォーマルな場で羽織るのはNGです。フォーマルな席では紋付黒羽織のみ着用できます。

羽織の着用期間

裏地(羽裏)のある羽織は秋が深まる10月から、翌年4月中旬まで着ることができます。5月になると初夏の気候で、だんだん暑くなってくるので、裏地のない羽織にします。夏物用には絽や紗、レースなどの生地が選べます。

羽織の仕立て・着用方法

羽織はジャケットやカーディガンと同じ扱いで、外出するときに羽織りますが、室内でも脱ぐ必要はありません。室内で寒さを感じたときの温度調節にも適しています。椅子や座布団に座るときは、裾を上げてお尻の下に敷かないようにしてください。羽織るときは衿の肩から後ろの部分を半分の幅に折って着用します。
袖の幅(肩から手首までの長さ)は、着物の袖の幅より1~2センチ長めに仕立て、着物の袖が見えないようにし、袖丈(手首からたもとの底までの長さ)は、着物の袖丈より1~2センチ短めに仕立て、袖を落ち着かせます。
羽織は本来、羽織に適した長さの羽尺で仕立てていましたが、現代では需要が減少し、羽尺そのものが生産されなくなっているので、着物用の着尺で仕立てられることが増えています。

羽織紐をつける楽しみ

羽織は前を開けているので、羽織紐が付いていない場合は、別売りの羽織紐を付ける必要があります。帯まわりが見えるので、着物、帯揚げ、帯締め、羽織紐と色合いやデザインの調和を考えるのが着こなしの楽しさです。羽織紐はいろいろ揃えて、付け替えると同じ羽織でも違った雰囲気になります。
着物初心者の方は羽織紐をいくつも揃えるのは大変ですし、着用の度に紐を結ぶのも面倒かも知れません。その場合はシンプルなデザインで、両サイドにS字フックがついたタイプが良いでしょう。デザインがシンプルだとどんな羽織や帯まわりにも合わせやすく、結ぶ手間も省けます。

上級者は裏地にこだわる

華美な贅沢を禁じられた江戸時代に、庶民は秘かな楽しみとして羽織の裏地におしゃれな柄を用いました。裏地のおしゃれは現代にも引き継がれています。上級者は羽織の裏地にもこだわり、表の地色に合わせた柄物の組み合わせを楽しみます。

男性の羽織の楽しみ方

特に男性の羽織は裏勝り(うらまさり)と言われるくらい、落ち着いた外見に比べ、見えない裏地に色鮮やかな絵柄を潜ませるのが、大人の装いの美学とされます。表地より裏地にこだわり、派手な色合いや贅沢感のあるデザインで、自分だけのオリジナル羽織を楽しむことができます。

羽織の種類

羽織は丈の長さによって呼び名が変わり、好みや目的に合わせて選ぶことができます。

本羽織

着物の格を上げるために着る羽織のことです。黒一色で染めたものは「黒紋付」、一色で染めた無地のものは「色無地紋付」、華やかな柄の絵羽模様を施したものを「本羽織」と呼びます。最近、人気がある丈の長い羽織を、模様があるなしに拘わらず、「本羽織」と呼ぶこともあります。

長羽織

一般的に絵羽模様の丈の長いものは「長羽織」と呼び、膝より下の丈の長さの羽織をそう呼ぶこともあります。

中羽織

膝上までの丈で、袖の部分にマチが縫い付けてある羽織です。羽織の代名詞であり、羽織というと多くは「中羽織」を指します。着物の柄を邪魔しないように、一般的に落ち着いた柄であることが多いです。

茶羽織

見た目は中羽織と同じですが、裾が短く、マチが無いのが「茶羽織」です。室内の防寒着として着用するもので、色合いは地味に作られていることが多いです。現在は旅館の浴衣の上に羽織る以外は、ほとんど見られなくなっています。