着物のたたみ方〈1.本だたみ〉
着物は保管が大事です。せっかくの着物にシワが出来ていては、どんなに素敵な着物でも残念な見た目ですよね。
主なたたみ方は4種類。
畳むものによって、この4つを使い分けてください。それほど難しくありませんのでチャレンジしてみましょう!きちんと畳めば、余計なしわが付かず、きれいに保管できますよ。
●各部の名称も知っておきましょう
〈1. 本だたみ〉
【長着、羽織、男女問わず、すべての畳み方の基本形】
平らなところに広げます自分のひざの前に着物を広げ、左手に衿、右手に裾が来るように置きます。手前に来る脇縫いに沿って折ります。脇縫い→袖→衿→衿先→衿下→裾、の順で広げて整えて、しわも取っていきます。ちょうど着物の手前半分だけをきれいにしておく感じです。
衽(おくみ)付で手前に折り返します。首回りの部分は折れるところぎりぎりまで折り返します。
着物の、向かって右側(まだ整えていない方、奥の半分)の衿先を持ち、先ほど折り返した手前の衿先に重ねます衿下の線も2枚を重ねます同時に衽(おくみ)の線もちょうど重なります。
衿先と裾の端がこのように2枚重なっているかチェック。(黄色の○参照)
首回りを整えます。衿のちょうど真ん中(背縫いの延長)は谷折り、両肩あたりはで山折りにします。
折ったら、2枚を合わせます。
上からちょこっと広げて見ると、こんな感じです。
着物の、向かって右側(まだ整えていない方、奥の半分)の身八つ口を左手で、その延長の脇縫いの裾あたりを右手でつまみ、手前の脇縫いまで引き寄せます。
写真の上部に背縫い、写真の下部に両脇縫いが重なっている状態です。両方の身八つ口が重なっています。片方の袖を整えます。
着物の上に被さっている方の袖を、袖付けで折り返し、きれいに伸ばします。
もう片方の袖を整えます。袖付けで下に折り返し、着物の一番下に折り畳みます。
上の部分を広げてみると、どのように折り畳まれているかが分かります。
衿先を境に折ります。黄色い点線が目印です。(袖丈が衿先より長い場合、袖の長さに合わせて折ます)
折ったらこのような形になります。
このまま、たとう紙に入れて保管します。たとう紙の上で畳んでも良いですし、畳の上でいったん畳んでから、たとう紙へ移動させても構いません。
《コンパクトにまとめて持ち運びしたい時は》
ここまでの手順は同じです。黄色い点線を目印に3つに折ります。
袖を折り曲げないように袖の下のラインを基準に、2つ折りしてもOKです。(3つ折りより長くなりますが…)収納するバッグや風呂敷のサイズに合わせて使い分けてくださいね。
次は〈2.袖だたみ〉です。
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KIMONO CLUB BLA'N'RED
着付師 千葉真実(ちば まみ)
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