着物のたたみ方〈3.夜着だたみ〉
着物は保管が大事です。せっかくの着物にシワが出来ていては、どんなに素敵な着物でも残念な見た目ですよね。
主なたたみ方は4種類。
畳むものによって、この4つを使い分けてください。それほど難しくありませんのでチャレンジしてみましょう!きちんと畳めば、余計なしわが付かず、きれいに保管できますよ。
●各部の名称も知っておきましょう
〈3. 夜着だたみ〉
【正装の長着、留袖などの絵羽模様になっているもの。子供の着物】
紋や模様を傷めないように保存する畳み方です。
※特に、刺繍・箔・紋があるものは、この畳み方にプラス和紙を添えて、装飾部分を守ります!(私は普段、和紙を使用しておりませんので、画像加工により、和紙の位置をご説明します。)
平らなところに広げます。
自分のひざの前に着物を広げ、左手に衿、右手に裾が来るように置きます。
手前に来る脇縫いに沿って折ります。
脇縫い→袖→衿→衿先→衿下→裾、の順で広げて整えて、しわも取っていきます。
ちょうど着物の手前半分だけをきれいにしておく感じです。
着物の、向かって右側(まだ整えていない方、奥の半分)を重ねます。
先に整えた半分に重ねるように、脇縫いで折って整えます。
両袖も広げておきます。
この時、紋があれば、紋のサイズに和紙を切って重ねて置きます。
手前の袖から折ります。
袖付けで折り返します。
もう片方も、袖付けで折り、先ほどの袖の上に重ねます。
この時も、紋があれば、紋のサイズに和紙を切って重ねて置きます。
全体を見ると、こんな感じになっています。
全体の1/3位、裾側を折り上げます。黄色の点線を目安としてください。
この時、より良く保存するならば、裾の刺繍や箔を覆うように裾全体をぐるっと一枚の和紙で巻いておいても良いです。
さらに折って、三つ折りに重ねます。
これで出来上がりです。
*ウチにある留袖は、かさばるような豪華な刺繍は施されていないので、この様に本だたみで畳んで収納しています。
次は〈4.平だたみ〉です。
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KIMONO CLUB BLA'N'RED
着付師 千葉真実(ちば まみ)
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