着物のたたみ方〈4.平だたみ〉
着物は保管が大事です。せっかくの着物にシワが出来ていては、どんなに素敵な着物でも残念な見た目ですよね。
主なたたみ方は4種類。
畳むものによって、この4つを使い分けてください。それほど難しくありませんのでチャレンジしてみましょう!きちんと畳めば、余計なしわが付かず、きれいに保管できますよ。
●各部の名称も知っておきましょう
〈4. 平だたみ〉
【長襦袢やコート類を畳むとき】
平らなところに広げます。
自分のひざの前に着物を広げ、左手に衿、右手に裾が来るように置きます。
手前に来る脇縫いに沿って折ります。
脇縫い→袖→衿→衿先→衿下→裾、の順で広げて整えて、しわも取っていきます。
ちょうど着物の手前半分だけをきれいにしておく感じです。
着物の、向かって右側(まだ整えていない方、奥の半分)を重ねます。
先に整えた半分に重ねるように、脇縫いで折って整えます。
両袖も広げておきます。
肩の真ん中よりやや中心寄りで、手前から折り返します。
袖を袖付けに揃えて折り返します。
反対側も同様に折り返します。
ちょうど真ん中で、裾全体を肩の位置まで持っていきます。
これで出来上がりです。
※コンパクトにまとめて持ち運びしたい時は…
さらに点線で2つに折ります。
収納するバッグや風呂敷のサイズに合わせて使い分けてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この様に、畳み方は4種類と多くありませんし、似たり寄ったりの手順なので、ぜひ試してください。
着物用ハンガーは、袖を伸ばして保管出来ますが、掛ける場所が必要になります。
洋服用ハンガーだと袖がだらんと垂れ下がり、その状態で長く放置しますと袖に斜めのしわがつきます。
やはり、着物用の畳み方が受け継がれてきているということは、その畳み方がベストな方法なのだと思います。
ただ、きちんと本だたみ等していても、着物同士をいくつも積み上げて保管すると強い畳じわが付いてしまいます。
ですので、着物がどんどん増えてしまうと保管スペースも工夫が必要ですね。
お部屋のレイアウトもまるごと合わせて、楽しんで考えてみてください。
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記事投稿者
KIMONO CLUB BLA'N'RED
着付師 千葉真実(ちば まみ)
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